【北京だより】4月30日号

最近、自宅付近のスーパーで「棗糕」の専門店を発見しました。今週は北京の伝統的な食べ物「棗糕」をご紹介します。

この店の名前は「仁元五道口棗糕王」、2013年に北京市海淀区の五道口で開店し、現在は北京市内において小規模の加盟店が多数あります。自宅付近のこの店はスーパーの入り口のところに位置し、面積は10平米ぐらいしかなく、とても小さな店です。

 

「棗糕」は棗を原材料にしているため、この名前になっているそうです。本来は清の時代の宮廷のお菓子であり、「満漢全席」の十大お菓子の一つでもあります。200年以上の歴史があり、棗の香りが濃く、軟らかくておいしく、人々に好まれています。下図はこの店に張り付けられている「棗糕」についての紹介です。

 

「棗糕」の作り方は割と簡単です。普通、先ず干した棗を蒸して、それから料理機械で砕きます。その後、砕いた棗の中に卵や砂糖、サラダ油、小麦粉などを入れて発酵させます。発酵後、オーブンに入れて焼けばOKです。下図はこの店で発酵済の生の「棗糕」に干しブドウや白胡麻、胡桃等を撒いている様子です。これは「高級版」の「棗糕」です。

 

「高級版」は出来上がるまで時間がかかりそうで、「普通」の「棗糕」を買うことにしました。下図は「普通」の「棗糕」の様子です。表に白ごましかないです。店の従業員は焼きあがったばかりの「棗糕」を小さく切り、少し冷やして、それから販売します。できたばかりの「棗糕」の香りに惹かれて来ている買い物客も少なくないようです。

 

少し並んで、やっと熱い「棗糕」入手しました。13.8元で750グラムで、値段もそんなに高くはないです。熱いうちに食べるのが美味しいので、スーパーで椅子を探して子供たちと喜んで食べて、それからスーパーに入って買い物に行きました。

 

以上