【北京だより】4月23日号

今週、北京市大興区にある「北京市日中イノベーション協同モデル区」に視察に行きました。その様子等をご紹介します。

「北京市日中イノベーション協同モデル区」は天安門の南方向(約13㎞)に位置し、大興空港まで車で約20分、雄安(約100㎞)と天津(約140㎞)にも近く、交通上便利な立地となっています。将来、順義の北京首都空港と通州の北京市政府へ直接繋がる地下鉄も計画しています。

 

202010月、国家発展改革委員会の承認を得て、「北京市日中イノベーション協同モデル区」は発足しました。当該モデル区は三つのエリアに分かれています。今回行ったのは下図真ん中にある「研究開発弁公区」です。右側は人材団地や生活施設等でまだ計画中で、2023年に完成予定だそうです。左下のエリアは既存の工業団地を改造したものであり、一部は既に入居できる状態です。

 

今回の視察で行った「弁公区」の様子です。ここに大興区政府等の出資で作った「北京大興国際商業服務有限公司」(当該モデル区の管理会社)があり、投資誘致、日常業務等の業務を行っています。

 

「北京大興国際商業服務有限公司」はこの園区の所有者(一つの民間会社)より10棟のビルを借り、安い値段で入居企業に貸し出しています。担当者の話によると、現在40社余り(大半は中小ベンチャー企業)の日系又は日本の技術と関連する企業が契約を締結し、または生産開始したそうです。商談中の会社も多数あります。

 

製造業で使える専用ビルも用意してあります。

また、モデル区の従業員等のためにアパートも建築されています。20平米あまりの1LDKは2000元/月程度です。

 

既存のアパートでは足りないので、新しいアパートはを現在内装工事中です。下図は工事がほぼ完了した部屋の様子です。

2時間の視察が終わり、事務所に戻りました。「北京市日中イノベーション協同モデル区」は未だ建設中ですが、これから開発が進むことによって、次第に賑やかになってくるでしょう。

以上