最近、上海や北京等の大都市では、子供の有名校への入学を目的とする「学区房」は値段が高騰し、人々の注目を浴びています。「学区房」以外の北京不動産市場も値段が小幅に上がっているようです。今週では自宅付近(東5環路外、朝暘区)の不動産の情報をご紹介いたします。
先ず一番安い1LDKの事例をご紹介いたします。この部屋は2005年築で、建築面積35平米、18階の高い階層に位置し、北向きです。現在の見積価格は235万元(16円/元として、約3,760万円)です。お客さんが初回購入の場合、頭金は3割以上で、各種税金や仲介会社へのサービス料(総額の2.75%)を含め、頭金は合計93万元ぐらいです。2軒目購入の場合(住宅ローンを借りた経験がある場合、2軒目と認定される)、頭金は6割以上で、155万元ぐらいになります。この1LDKの月の家賃は3,600~3,900元です。
住宅ローンの利率に関しては、各地で多少異なり、北京の今月最新の利率によると、初回購入の場合、5.2%で、2軒目購入の場合、5.7%です。また、北京市戸籍或いは北京市工作証を持っている家庭は住宅を最多2軒所有できます。北京市戸籍ではない場合、連続60か月北京で社会保険或いは個人所得税を納付しなければならず、条件を満たす場合、不動産を1軒のみ購入できます。全国で一番厳しい住宅購入制限政策を実施しています。
次にご紹介するのは1983年築の古い部屋で、建築面積約73平米の3LDKで、6階立ての2階にあります。エレベーターがないです。この部屋の見積もり価格は333万元(約5,328万円)です。税金とサービス料を入れると総額は355万元ぐらいになります。但し、この部屋は古いので、銀行からローンを借りる場合、期間が短くなります。この部屋の月の家賃は5,000元ぐらいです。
最後にご紹介する事例は2009年築の高層マンションの部屋です。この部屋は本来3LDKで現在4つの部屋に区分し貸し出しています。この部屋は14階に位置し、ビルの一番上です。建築面積89平米で、現在の見積もり価格は405万元(約6,480万円)です。税金等を入れれば総額427万元ぐらいになります。月の家賃は約6,000元あまりです。
不動産情報のサイト「安居客」のデータによると、2021年1月、北京市の中古不動産の平均価格は5.77万元/㎡です。2環路以内の中心部では、単価がほぼ10万元を超えています。普通の家庭にとっては不動産の購入はなかなか難しいようです。
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