【北京だより】6月14日号

最近、北京は連日最高気温が37度まで上がり、すっかり夏に入りました。週末においても、とても暑いので朝晩しか外出できなくなっています。先週末、北京市朝暘区でとても有名な「常営大集」に行きました。今週は北京市内の一般的な「大集」の様子をご紹介します。

「大集」というのは特定の日にオープンする大きな自由市場のことです。普通の自由市場と違うのは、普通の自由市場より規模がもっと大きく、商品の種類もより豊富であること、毎日オープンするのではなく、特定の日しかオープンしないところが多いことです。例えば今回行った「常営大集」は毎月、旧暦の1日、6日、16日、26日に、月には4回オープンします。その他、「大集」は殆ど5環路の外にあり、中心部にはないようです。下図は遠くから撮影した「常営大集」の様子です。

「常営大集」の営業時間は朝6時から午後1時までですが、10時以降は非常に暑くなるため、朝早く出発し、7時前に「常営大集」市場に着きました。この市場の所在は本来国営農場で、市内に割と近いため、今は一部を高級住宅の別荘団地にし、残る土地は観光農業等として開発されています。例えば、土地の中に宝物を埋めて子供向けのゲームを展開したり、鶏や子豚等を養殖し、お客さんは現場で野菜を買えば動物に餌をやることができる、また一定の費用を払えばトマトと野菜の収穫や卵拾いができる、等の観光農業を経営しています。下図は農場で一般家庭向けに借り出す「家庭菜園」の様子で、10平米では年間費用は1000元あまりだそうです。

「大集」には、野菜、魚、肉類、果物、調味料等のほか、日用雑貨や服装、鑑賞植物、玩具等もあります。また、現場で作っているお菓子や地方の名物料理、例えばお煎餅、ロバ肉焼餅、焼き鳥、ラーメン等の屋台も多くあります。各商品の値段もスーパーより全然安くて、500g/スイカ2元、トマト2元、インゲン豆3元、茄子3元、キュウリ2.5元、キャベツ1元となっています。新鮮で安いため、周辺から多くの市民たちが寄せています。

家族とまず陝西省名物料理の「肉夾饃」と天津市のお煎餅を買ってその場で食べました。いずれもその場で作っているのでとても美味しかったです。それから1時間半ぐらい回って、北京大興区産のミニスイカと北京平谷区産の桃、大連産のサクランボ及び河北省産の豆腐と烤雞架(鶏骨の唐揚げ)、饅頭、野菜等を沢山買って自宅に戻りました。買ったものが多くて、また市場から出口までは遠いため、搬送が大変でした。次回は家からショッピングカートを持ってきましょう。

以上