(2024年3月14日 中央人民政府HPより)
・2023年末現在、我が国の60歳以上の高齢者人口は2億9700万人に達し、総人口に占める割合は21.1%に達した。
・高齢者人口の急速な増加、養老サービス需要の急激な上昇という現実に直面して、関連部門は改革による破局、革新による問題解決、発展による困難解決で、我が国の養老サービスレベルの向上を加速させた。
― 制度が更に完備
・我が国の高齢化が進むにつれて、高齢者の生活、健康、精神などの面での需要は持続的に増加。
・民政部養老サービス司の担当者によると、サンプリング調査で、高齢者の22.1%が食事支援サービスの需要があり、最も差し迫った在宅養老需要の一つとなっている。
・2023年10月、民政部、国家発展改革委員会、財政部など11部門は共同で「高齢者給食サービスを積極的に発展させる行動方案」を発表し、2025年末までには全国都市・農村コミュニティの高齢者給食サービスカバー率が大幅に向上し、サービスネットワークが一定のモデルを形成する計画。
・全国のすべての省は省レベルの基本養老サービスシステムの建設実施案を発表。
・民政部は在宅コミュニティの基本養老サービス向上行動を組織、実施し、民政部、財政部は中央財政支援経済困難失能高齢者集中ケアサービスを展開し、特殊困難高齢者家庭の老化改造を実施してきた。
・政府主導の普遍型養老サービスは、老後の養生を実現する上で重要な基礎的役割を果たしている。
・民政部の唐承沛副部長は、現在、我が国の養老サービス制度はさらに整備され、養老サービスの投入はたえず増大し、養老サービス能力の向上を加速させ、ハイエンドの選択がある養老サービスの供給構造を初歩的に形成したと述べた。
― 供給の継続的最適化
・ここ数年来、我が国の高齢者経済市場規模は持続的に拡大している。
・現在、我が国の養老産業チェーンの上流には医療設備機器、食品医薬品などの製造業界があり、下流には養老コミュニティ、養老サービスなどのサービス型業界があり、またスマートヘルスケアなどの新しいモデルが現れた。
・特別な困難を抱えた家族の障害のある高齢者のためにハイテク知能装置を設置するなど、スマート養老システムは養老サービスにより詳細な方法を提供している。
・老後金融にも注目が集まっており、中央金融工作会議は、養老金融という大きな課題をしっかりと行うことを明らかにした。
・全国社会保障基金理事会の武建力副理事長によると、養老金融は社会養老需要をめぐる金融活動の総和であり、少なくとも3つの方面を含む:1つは養老資金の調達、2つは養老資金の維持、3つは養老産業の財政支援である。
― 人材育成のスピードアップ
・我が国の養老サービスの対象は現在、特に困窮している高齢者から全体の高齢者まで広がっており、サービス形式は機構を主として住宅、コミュニティ、機構に転換して協調し、サービス主体は公営を主として政府、市場、社会の多元主体に発展して共同で力を出し、高齢者グループの多様化、多層養老サービスの需要にさらに応えた。
・しかし、誰にサービスを提供するかを特定した後、誰がサービスを提供するかが現実的な難題となっている。
・巨大な民生需要に直面して、我が国の養老サービス人材陣は総量不足、専門化レベルが高くなく、待遇保障レベルが低く、離職率が高いなどの問題が存在し、人材育成、活用、評価、インセンティブなどの制度・仕組みはまだ不健全で、養老サービス事業の発展を制約している。
・民政部など12部門は共同で「養老サービス人材陣の建設強化に関する意見」を配布した。
・民政部養老サービス司の李永新副司長は、「学歴、年齢、身分、地理などの制限を打ち破り、高齢者介護サービス人材、特に高齢者介護人材不足の解決策を目立つ位置に置き、供給側から始めることを主張し、多様なレベル、領域を超えた統合性、実用性の高いサービスなどの特徴を備えた介護サービスを対象として、人材の採用・育成・実践に取り組まなければならない。」と述べた。
・社会各界においてもボランティアを募集し、各界の力を連合するなどをして、積極的に養老事業に身を投じている。
(記事原文)
https://www.gov.cn/yaowen/liebiao/202403/content_6939370.htm