【一帯一路のグリーン開発推進方針について】

(2022年3月28日   国家発展・改革委員会 HPより)

・3月28日、中国国家発展・改革委員会、商務部、外交部、生態環境部は連名で「一帯一路」構想の実現推進にあたり、気候変動への積極的な取り組みと世界の生態安全を維持するための重要な活動として、沿線国の責任ある経済発展と生態環境保護の調和の両立およびその成果を分かち合うことを目的とした「グリーン開発推進」を推進する「一帯一路」推進指導グループと事務局の設立に同意し、具体的な取り組みについて発表した。

・2025年までに「一帯一路」の生態環境保護と気候変動に対する国際協力を深化し、インフラ・エネルギー・交通・金融等の実務協力と実証を進め、環境リスクを大幅に低減させた「現代版グリーンシルクロード」の能力を向上させること。また2030年までに、そのグリーン開発推進の理念を更に深化させ、環境リスク対応および管理体制を万全なものとして「一帯一路」のグリーン開発推進の基本形をより効果的かつ確実なものとすること。

・その具体的な取り組みは、インフラの運営・管理・メンテナンスにおいて相互に協力し炭素排出レベルを大幅に引き下げること。高効率・低コストの再生可能エネルギー発電・先進原子力発電・スマートグリッド・水素エネルギー・エネルギー貯蔵・二酸化炭素の回収・利用・貯蔵などに関する共同研究を中心にエネルギー技術・設備分野での協力関係を深化させること。国際海上輸送と国際航空輸送の低炭素化をはじめ新エネルギー・クリーンエネルギー車・船舶、鉄道電化・整備プロジェクトなどの省エネ・低炭素型輸送モードを推進し、「中国版インテリジェント交通ソリューション」を推進すること・省エネ・環境保護製品・サービスの輸出入を強化すること。金融機関に対し「一帯一路」グリーン投資を奨励すること。国際グリーン基準の制定に積極的に参加し関係国との基準の統一と業界団体などに国際基準に沿った基準・規範・ガイドラインを策定し公表することなどが挙げられた。