【中国の新規定は船舶輸送の追跡を制限 米国のサプライチェーンへの圧力拡大】

(2021年11月23日 VOAchina HP)

・中国の新たなデータ法は船舶輸送データ共有の制限をもたらし、サプライチェーンへの阻害緩和に対する世界的な努力を無にしている。

・新型コロナウイルス感染症流行後、需要の増加と生産回復の遅れにより、米国のサプライチェーンへの圧力は高まり続けている。

・関係筋によると、中国が新しく発布したデータプライバシーに関する法律は、外国企業が取得する貨物数量に関するデータ情報を阻害し、すでに混雑を極めている世界中の船舶輸送を混乱させているという

・11月1日に施行された『個人情報保護法』にはデータ送信に関する具体的な規則はないが、新しい法規の影響として中国の一部のサプライヤーは外国企業への船舶輸送に関するデータ情報の提供を停止しているが、米国のサプライチェーンが直面しているのはこの問題だけではない

・新型コロナウイルス感染症の流行により、コストの優位性を持つ中国製品の需要が高まっている。その一方、中国は「ゼロコロナ」政策をとっているため、一旦新たな感染者が発見されると大規模な封鎖を行い、経済的な代償を顧みず工場や港の閉鎖を実施することで、商業生産の連続性や安定性は非常に大きな脅威にさらされるのである。

最近中国ではエネルギー不足により工場の生産能力を抑制している。また電力不足からディーゼルオイルを代替燃料としており、石油価格が高騰している。運輸企業は輸送回数を削減し、物流業の納品日は大幅に遅延している。

・サプライチェーン危機を緩和するため、バイデン大統領は港や労働組合に指示を出しているが、多くの専門家の予測では、サプライチェーンの苦境は2022年まで続く見込みである。

(記事原文)

https://www.voachinese.com/a/china-supply-chain-shipping-covid-20211122/6323573.html