【李克強総理、第130回中国輸出入商品交易会・珠江国際貿易フォーラム開会式で基調講演(全文)】

2021年10月15日、商務部HP掲載、新華社広州記事より)

・李克強国務院総理が10月14日、広州で開催された第130回中国輸出入商品交易会※・珠江国際貿易フォーラム開幕式に出席し講演。 ※広州交易会、オフラインとオンラインの同時開催

・中国経済の現状を、都市部では1千万人以上の新規雇用が創出され、企業と個人の所得、財政収入は速いペースで増えるなど新型コロナウイルスからの回復は進む一方で、物価や物流コストの急激な上昇、エネルギー不足など不安定要素は増していると指摘。

・斯かる状況下、貿易分野では今後、質の高い製品・サービスの輸入を拡大。年末までに越境ECの包括試験区の建設を進め、海外倉庫モデル開発など海外のスマート・ロジスティックスプラットフォーム構築を促進、広東・香港・マカオのグレーターベイエリアなどにグローバル貿易デジタル化試験区を建設。また、輸入関税の更なる引き下げ行っていくとした(現在は全体平均水準7.4%)。

・外国からの投資については、外資参入ネガティブリスト上の参入制限を更に減らすとし、今後はミドル・ハイレベル製造業、近代サービス、中西部地域などへの投資支援、外資企業による国の国家科学技術計画プロジェクトの研究開発事業の受託を奨励するとした。また、グローバルなデジタルガバナンスやグリーンガバナンスなど新分野で外国との協力を強化。

・自由貿易協定については、地域的な包括的経済連携(RCEP)協定の早期発効に向けた取り組み、 環太平洋パートナーシップ(TPP)協定への参加意思を表明した。

記事原文)

(参考)習近平国家主席の祝辞 

http://www.mofcom.gov.cn/article/syxwfb/202110/20211003207489.shtml