【北京だより】7月23日号

今週の21日からいわゆる「中伏」に入り、一年中で一番暑い時期に入りました。今週は近頃の北京の人々の一般的な生活の様子等をご紹介します。

 

北京は今年、雨が異常に多いようです。この1か月ほどは雷雨が続き、雨が降らないときは非常に蒸し暑く、まさに南方の梅雨の季節のような感じです。下図は朝出勤時の地下鉄出口の様子です。大雨に降られて、地下鉄のエレベーターが使用停止となり、長い階段を登らなければなりません。また、地上の出口も非常に混んでいます。地下鉄の担当者は使い捨てのビニール製のレインコートを用意し、傘を持っていない乗客にいつも配っています。

 

大雨の後、槐の樹の花がいっぱい落ちていて、清掃担当のおじさんが竹ぼうきで掃除をしています。

 

自宅がある団地は1990年代の古い団地で、大雨が降ると、偶には停電することになってしまいます。先週、一回停電事故に遭遇しました。エアコンが効かなくなり、団地の人々は皆、家を出て、修復作業を待っていました。数時間後、やっと修復し、電気が使えるようになりました。

 

街角で蓮の花や葉、実を販売している三輪車をよく見かけるような季節に入りました。この季節は、家で蓮の花を飾る人も少なくないようです。実は生で皮を剥いて食べます。少し苦みがあり、爽やかで美味しいです。葉っぱは普通、お粥に使ったり、鶏や肉を包んで料理することに使います。若葉だったら、卵と一緒に炒めて食べることもできます。干した葉っぱはお茶として飲むと、健康に良いそうです。

                                                    

夏の時期は、露天の屋台も人気が高く、地下鉄の出口等で「冷麺焼き」やチャーハン等を売っている屋台がとても多いです。

 

学生たちは大体7月中旬より夏休みに入り、9月上旬の新学期まで長い休みがあります。北京の自然博物館に行って、動物の化石等を見学したり、気候変動の知識等を勉強したりする子供たちは全国各地から来ます。この博物館は人数制限があるため、事前にネットで予約しないと入れません。中は涼しくて無料です。入り口にある恐竜の化石は一番人気のようです。

また、子供たちを連れて、北海公園に行って、ボート遊びをしながら観光する家族も多いようです。観光した後、清代の宮廷料理を経営している古風な「倣膳飯荘」で食事することも観光の一つの楽しみでしょう。

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