「米中が争っているという事実を多くの人が受け入れ、もしくは黙認し始めているが、一体何について争っているのかということは、はっきりとはわかっていないようだ」と新潟大学の張雲准教授は指摘する。
競争というのは希少な資源を争奪するために起こるものであり、領土や資源などにおける可視的競争と主義主張や国際政治における影響力などにおける非可視的競争、そしてその中間の経済領域や5G、人工知能分野を含む科学技術領域での競争の三つがあるとしている。
冷戦時代の技術競争とは異なり、現代では5Gにしろ人工知能にしろ技術交流をしながら共に推し進めていくべきだが、米国はこれをもゼロサムゲーム的な性質を帯びている非可視的競争、殊に主義主張対立の文脈の中に組み込もうとしている様子がある。
米中関係が安定と成熟に向かうためには、互いが何について争っているのかを明確にする必要があるとした。
原文:http://cn.chinausfocus.com/foreign-policy/20210420/42253.html