2020年8月28日(金)、当機構 岡事務局長は中国駐福岡総領事館 律桂軍総領事とテレビ会議を
実施しました。コロナ禍で世界が経済的、戦略的な不確実性に直面する中、本テレビ会議では、
中国経済の先行きを展望し、日中間の経済連携の重要性などについて意見交換を行いました。
(1)参加者
先方 中国駐福岡総領事館
律桂軍 総領事、張小平 経商科技部長 ほか1名
当方 日中投資促進機構
事務局長 岡豊樹、事務局課長 陣内豪
(2)テレビ会議の内容
律 総領事からは、中国の新型コロナウイルス感染症への防疫対策と企業活動の再開・
生産回復の重要な成果について紹介いただいたほか、国内と国際の「ダブル循環」の
新発展モデルおよび長江デルタ一体化戦略に関する説明がありました。
具体的には、中国は既に質の高い発展段階に入り、国内の超巨大マーケットの優位性を
発揮し、国内の循環を主体に、国内と国際の「ダブル循環」の新発展モデルの形成を加速
させること、また長江デルタ一体化の発展は着実に推進し、新しい発展を早期に成し遂げる
ことに取り組むことが強調されました。同時に、この新発展モデルは決して、閉鎖的な国内
循環に留まるものではなく、開放的な国内と国際の「ダブル循環」であり、日本を含む世界
各国により広いマーケットを提供し、日本の経済界に対してより質の高い、そしてより規模
の大きい対中貿易と投資を以て、「ダブル循環」に参画し、共に発展のチャンスを享受する
ことを願っているとも言及されました。
岡事務局長からは、当機構として新型コロナウイルス感染症への防疫対策と企業活動の再開・
生産回復における中国の取り組みに敬意を表し、大きな成果をあげた点について言及しました。
また、中国市場について、当機構の定期アンケート調査では、今後の対中投資の方針が維持・
拡大という企業が全体の95%を占める結果になったことを紹介しました。更に、中国企業が
デジタル経済で大きな収穫を得たとの認識を、そして日中の更なる連携強化についての可能性
が高いことを示しました。