【北京だより12月16日号】

先週に続き、北京では新型コロナウィルスの急激な感染拡大が続いています。PCR検査の義務が取り消しされたため、感染者の正確な数字を把握できませんが、12日の政府発表によると、「北京市内の発熱外来患者数は1週間で16倍に増え、救急車の要請は通常時の6倍に上った」とのことでした。

また、発熱や喉の痛み、下痢、咳等を緩和する解熱鎮痛薬や新型コロナ抗原検査キットは依然として不足状態で、政府は各地から緊急で一部の薬を調達してきましたが、市民のニーズにはまだ満足できない状態です。下図は自宅が住んでいる住宅団地内のウィチャットグループの予告情報です。翌日15日の朝10時に一部の薬が発売されるものの、先着順で購入量の制限があります。

下図は海淀区で撮影した写真で、ある薬局の前で、お客さんが並んでいます。場合によっては、並んでも薬がないこともよくあります。

私も幾つかの薬局を回って、以下のような薬を集めてきましたが、解熱鎮痛薬が足りなくて少し困っています。現在、発熱した場合、住宅団地の住民の間、或いは友達の間でお互いに薬を交換したり、助け合ったりするケースがしばしばみられます。

また、コロナの関係で多くの大学は現場プラスオンライン授業に切り替えたそうです。下図は北京大学と清華大学の様子ですが、11月末より、この二つの名門大学は学生の帰宅を動員し、今、殆どの学生が実家に戻ってオンライン授業を利用しているそうです。北京市内の他の大学もこのような形で授業を継続するのが多いそうです。

現在、レストランの店内飲食は依然として48時間以内のPCR検査陰性証明が必要なので、店内で食事する顧客がほとんどいないようです。下図はあるバーガーキングのお店の店内の様子です。お客さんはいないですが、デリバリーの注文がいっぱい溜まっています。また、配達員の感染者も多く、暫らくの間、配達員の不足で配送の遅延等が良く発生しています。

以上