【多余的話】『北京春節』
先月は『梅兄弟』と題して150年前の「開花した梅」「萎れた梅」に触れた。今月は寒の底にある北京での春節について綴りたい。 これまで体験した北京での春節のなかで、最も牧歌的で、味わい深かったのは1990年代初頭の春節だった…
先月は『梅兄弟』と題して150年前の「開花した梅」「萎れた梅」に触れた。今月は寒の底にある北京での春節について綴りたい。 これまで体験した北京での春節のなかで、最も牧歌的で、味わい深かったのは1990年代初頭の春節だった…
年始早々に天災人災が続きます、と発信したら、山東人の先生から「天災人禍」と、より相応しい表現で哀悼の返信が届きました。山東半島と能登半島は緯度的にほぼ重なります。30数年前、山東半島の青島市に駐在していた時、青島・金沢・…
菩提寺の赤壁合元寺から新住職のもと、4年ぶりの法要を営むとの案内を貰い、山口県経由で生まれ故郷の中津へ向かった。本州から鉄道で九州へ移動する時、小倉は必ず通る要の駅となる。今回も山陽新幹線から日豊(日向・豊前)本線への乗…
長年なじんできた「華人研」という会の名称を今年から変更して、Think Asia Seminar (TAS: www.kajinken.jp)としました。 中国も含めたアジア全域に視野を広げたい、という思いは強くても容易…
火照るような酷暑が10月になり一気に気温が下がると朝夕の風が爽やかに感じるようになりました。日本橋小伝馬町の寶田恵比寿神社のべったら市の頃になりました。下町小伝馬町での勤め人だった日々や行き交った人々を懐かしく思い出す季…
毎年9月の初めは京都深草の石峰寺での若冲忌を綴ることが多い。今年はTAS(華人研)www.kajinken.jpの例会に重なり、法要に参加する代わりに、事前に寺が所蔵する若冲作品の内覧会に出向いた。8月に寺のお宝(住職と…
7月末の日経新聞に『中国経済の現状と展望』と題する論文が連載されました。著名な研究者の考察であり既読の方も多いと推測しますが、屋上屋を重ねるお節介を承知の上で簡単な紹介を試みます。 (7/27)㊤ 津上俊哉氏「不振企業延…
水無月の夏祓いが過ぎれば年の半分が過ぎたことに気付かされる。線状降水帯が発生し、集中的な大雨や水害が報道される毎日。以前は馴染みのなかった線状降水帯という現象が天気図に表示されると、これは天の帯状疱疹ではないかと思えてく…
第4土曜日朝からの講読会は感染症の拡大時期も毎月継続した。米寿の老師による対面解説や板書説明が講読会の存続価値であり、楽しみでもあるので、オンライン開催への移行はしなかった。 大躍進運動の失敗で混乱し荒廃した時代、196…
立春から八十八夜余りのこの頃は、朝の冷え込みと昼の陽ざしが体内時計をきりりと調整してくれます。夏も近づき、若葉が繁る一日、大山崎山荘へ。小径を囲む青モミジの先端にヘリコプターのような種子が一杯でした。天王山の眼下に流れる…