【多余的話】『八十八夜』
立春から八十八夜余りのこの頃は、朝の冷え込みと昼の陽ざしが体内時計をきりりと調整してくれます。夏も近づき、若葉が繁る一日、大山崎山荘へ。小径を囲む青モミジの先端にヘリコプターのような種子が一杯でした。天王山の眼下に流れる…
立春から八十八夜余りのこの頃は、朝の冷え込みと昼の陽ざしが体内時計をきりりと調整してくれます。夏も近づき、若葉が繁る一日、大山崎山荘へ。小径を囲む青モミジの先端にヘリコプターのような種子が一杯でした。天王山の眼下に流れる…
4月3日が月曜日で新年度の行事の多くが始まった。久しぶりに対面や発声がリアルに行われた。 日経の「春秋」では、新社会人へのメッセージとして映画『生きる』の黒澤作品とカズオ・イシグロ脚本の「古風な新作」英国作品を取り上げて…
1979年7月、炎天下の上海虹橋空港は駐機している飛行機の数も少なく、タラップを降りると空港係官らしき人がここで待てと拡声器で乗客に伝えた。暫くすると飛行機の腹の貨物室が開き、ベルトコンベアを搭載した車両が飛行機に横付け…
前回予告の『野尻眼鏡』中国盛衰記⑧:野尻眼鏡グループの20余年の中国ビジネス栄枯盛衰に関わった中国人のアナザーストーリーについては、次回以降とします。 先般3月26日付日経新聞電子版に「中国の李強新首相、地方から異例の出…
いまさらですが、少子高齢化の話題を取り上げてみたいと思います。最近、「Plan 75」という邦画を見ました。正直、映画の出来の良し悪しより、その写実的な内容から大きな衝撃を受けました。高齢者の働きや切り詰める生活から、制…
前回1月末のコラムでは、中国のゼロコロナ政策撤廃により人の往来が容易となり、米中間でも対立先鋭化を避けるための対話活性化が期待できると書いた。しかし、気球問題や中国の対ロシア軍事支援をめぐる懸念、さらに中国が全人代で示し…
「来年も今頃お出でと春の医者」。信頼する眼科医はその年も同じ言葉を口にした。長年にわたり、毎年入社式の頃に年一度の定期検査を繰り返していた。しかし2011年はいつもの言葉を聞き流すことができなかった。「来年」が必ず来ると…
今回は、2012年の野尻眼鏡本社の破綻以降今も脈々と中国で引き継がれている野尻眼鏡の系譜についてご紹介したいと思います。引き続き2012年の清算業務を担ったS総経理からのヒアリングを参考にしています。 ところで、「撤退戦…
節分立春まであと数日という冷え込みの厳しい朝、中之島美術館へ向かった。「開館一周年記念特別展『大阪の日本画』」を遠来の高橋秀治氏(豊田市美術館長)とご一緒した。日本画とは西洋から伝来した絵画(洋画)に対応してできた比較的…
昨年末、中国はそれまでのゼロコロナから急転直下の政策転換で、厳しい規制が一気に緩和されました。その後は周知の通り、多くの感染者が出てました。中国内に居る知り合いの内、8割から9割ほどが陽性者になった、という「肌感覚」です…