2月24日(土)は元宵節で、中国春節の最後の重要な祝日です。これを持ってようやく春節が終わったと言えます。今週は北京の元宵節の風習等をご紹介します。
元宵節は毎年旧正月の15日で新年最初の満月の夜なので、古くからこの日には「元宵」(団子)を食べ、灯篭を見る習慣があります。その前日に、自宅付近のスーパーに元宵を買いに行きました。スーパーでは冷凍した「元宵」もありますが、個人的にはやはり下図のような当日作られたものが味がよくて好きです。いろいろ見比べて、桂花とサンザシ、黒ゴマ、チョコレートの4種類の味にしました。また、砂糖に代わってキシリトールで作った「元宵」もあり、油で揚げて食べてもいいと商品説明のところに書いてあります。種類やお店によって値段は違いますが、500グラムで大体18~25元となっています。
翌日の朝、前日買った元宵を茹でて食べて、家族ですぐ外出しました。なぜなら、午前中に住宅団地内で「元宵節特別祝い活動」があるからです。知り合いのおばあさんとおじいさんたちが盛装で踊ったり、太鼓をたいたり、また落語等に出演しました。そのあと正解するとジャスミンのお茶が貰える謎あてがありました。非常に残念ですが、勉強不足で当たらなかったです。子供たちから「ママは不勉強でダメだ」と批判されたので、来年は事前によく勉強しておいてまたチャレンジしてみましょう。
今年の灯篭と言えば、一番人気なのは什刹海の荷花市場にある竜灯です。この竜灯は「蛟竜出海」という名前の全長202.4メートルの巨大な竜で、2024年の万事順調、国富民強を象徴していると言われています。2月9日(大晦日)から3月中下旬まで、この竜灯は毎晩18時から22時まで点灯します。元宵節当日の夜、観光客があまりにも多すぎたので、安全上の配慮でやむを得ず近くの地下鉄出入口が臨時封鎖となり、竜灯も点灯しませんでした。下図は別の日に撮影した写真です。
元宵節当日、竜灯は見られなかったのですが、自宅の住宅団地内で夜19時から21時過ぎまで小さな花火大会がありました。北京では春節の期間中、元宵節は花火や爆竹を打ち上げられる最後の日なので、人々は手元にある花火と爆竹を全部打ち上げるのが普通です。花火と爆竹で今年の春節を楽しく終わらせ、翌日から全国の学生さんが登校開始、お店や地方の人々も営業と仕事を開始し、新しい一年をスタートします。
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