【再生可能エネルギーのグリーン電力証書の全面的取り組みと再生可能エネルギーの電力消費促進に関する通知/国家発展改革委員会エネルギー局 [2023]1044号】(産業政策)

(2023年8月3日 国家発展改革委員会HPより)

グリーン発展政策を支援し、カーボンピークアウトとカーボンニュートラルを積極的に推進し、再生可能エネルギーのグリーン電力証書の全面的取り組みを進め、再エネ電力の消費を促進し、消費責任を担保し、エネルギーの安全と供給、グリーン・低炭素への転換に貢献するため以下を通知する。

1.全体要求(省略)
2.グリーン証書の適用範囲の明確化
・グリーン証書は我が国における再エネ電力の環境属性を証明する唯一の証明書であり、再エネ電力の生産と消費を識別する唯一の証明書である。
・国は基準を満たす再エネ電力に対してグリーン証書を発行する。
・グリーン証書の1単位は再生可能エネルギー電力1,000kWhに相当する。
・グリーン証書は、再エネ消費証書として、再エネ電力量の計算や証明に用いられる。
3.グリーン証書発行の標準化
・国家エネルギー局がグリーン証書を管理し、グリーン証書は、原則として送電会社や電力取引機関から提供されるデータに基づいて発行される。それは重複して適用できない。
・グリーン証書は、全国の風力発電(分散型風力、洋上風力を含む)、太陽光発電(分散型太陽光発電、光熱発電を含む)、従来型水力発電、バイオマス発電、地熱発電、海洋発電等で登録された再エネ事業の発電電力に対して発行される。
4.グリーン証書取引の健全化
・グリーン証書は、中国グリーン電力証書取引プラットフォーム、北京電力取引センター、広州電力取引センターに取引を委託し、適時他の取引プラットフォームに拡大する。
・グリーン証書は、二者間交渉、上場取引、集中入札等により取引される。
・数量と価格は、二者間取引では双方で交渉、上場方式ではプラットフォーム上で公開、集中入札取引では関連ルールに従って明示される。
・国の補助金を受けるグリーン証書については、二者間交渉と上場方式から開始する。
5. グリーン証書の制度改善
・再生エネ消費計上:再エネ消費が総エネルギー消費量、原単位管理に含まれない様、国家統計局は国家エネルギー局と協力して、国や地域の再エネ電力消費データを承認する。
・グリーン電力使用量の認定:認証機関は、発電月から起算して 2 年以内にグリーン証書によるグリーン電力消費認証を実施する。
・グリーン証書の国際相互承認:我が国の再エネ電力は、原則として国内グリーン証書のみ発行可能であるが、国が定める貢献目標の実現に影響を与えないことを前提として、我が国のグリーン証書と国際機関のグリーン消費、炭素排出削減システムとの連携を積極的に推進する。グリーン証書の発行、測定、取引に関する国際基準の研究と策定を強化し、グリーン証書の国際的影響力を高める。
6. グリーン電力の消費促進
・グリーン証書の普及を促進し、社会全体で再エネ電力を消費する雰囲気を醸成する。
・多国籍企業と産業チェーン企業、輸出型企業、業界をリードする企業がグリーン証書を購入し、グリーン電力を使用して、主導的役割を果たすことを奨励する。
・エネルギー多消費企業のグリーン電力消費責任を強化し、必要に応じてグリーン電力の消費レベルを高める。
・主要企業、工業園区、都市がグリーン電力を高率で消費できるようにサポートし、グリーン電力企業、グリーン電力園区、グリーン電力都市を構築します。
7. 不正行為の防止と対処
・グリーン証書の発行や取引における不正行為を厳重に防止し、厳正に対処する。
・グリーン証書発行機関は暗号化、偽造防止等の関連技術基準を策定しなければならない
8.従来の国家発展改革委員会エネルギー局〔2017〕132号は即時廃止する。

国家発展改革委員会、財政部、国家エネルギー局
2023年7月25日

記事原文
https://www.ndrc.gov.cn/xwdt/tzgg/202308/t20230803_1359093.html