(2023年6月15日 VOAchina HP)
・ブリンケン米国務長官は6月16日に中国を訪問する予定。当初は2月に予定されていたが、中国の偵察気球と思われる飛行物体が米国領空を通過したことで日程が変更されていた。今回のブリンケン長官の訪問で両国の緊張関係が再始動されることに対する各界の期待値は低い。
・国務省は14日次のように表明した。
「ブリンケン長官は北京滞在中に中国高官らと会談し、責任を持って米中関係を管理するためにコミュニケーションチャネルを開放しておく重要性について議論する予定。 また、二国間問題、世界情勢や地域情勢、国境を越えた共通の課題に関する協力の可能性についても提起する予定」
・中国外交部の汪文斌報道官は14日の記者会見で、「中国政府は米国が〝具体的な行動″をとり、〝中国と協力して相違点を効果的に管理し、交流と協力を促進し、中米関係の停滞回復を推し進めること″を期待している」と述べた。
・米国高官は「ブリンケン長官が出席する6月18日から19日の会議の重要なテーマは、地域安全保障、麻薬対策、気候変動、世界のマクロ経済の安定、中国で不当に拘束された米国人、米中両国民の交流などである」と述べた。