【北京だより】5月26日号

最近、自宅付近でよく遠足に行く子供たちの姿が目に入ります。3年ぶりにこんな賑やかな風景が戻ってきました。撮影したのはある私立幼稚園の様子です。幼稚園の場合は殆ど有料で、子供1名につき保護者1名の同行が必要です。遠足の目的地は公園や近郊の植物園、農場等が多いようです。

小・中学生の場合、今では「遠足」とは言わず、「社会実践授業」或いは「社会実践活動」と称されるようになりました。義務教育なので、全部無料で、年に数回学校以外のところに行きます。内容もかなり豊富で、各種の植物園・動物園・博物館・工場・劇場等の見学から栽培、摘み取りなどの農作業の体験まで、様々です。学校によって活動形式にもそれぞれ違いがあり、学年やクラス単位で集団でいくところもあるし、学校がいくつかのテーマを決め、学生が個人の興味に基づいて参加することを選択できるところもあります。例えば、一部の学校では、京劇が特色あるカリキュラムで、社会実践活動の目的地を中国京劇院に決めることもあります。

我が家の子供も最近、二十四節気の勉強で北京東部の通州にある公園に行ってきました。事前にお弁当と水筒を用意し、朝8時出発で、午後3時ごろに帰ってきました。「とても楽しかった」と本人は言っています。同じ週に隣家の5年生のお姉さんが円明園に見学に行きました。
これからは暑くなり、7、8月は夏休みで、9月以降の新学期でまた面白い「社会実践授業」が再開します。とても楽しみにしています。

以上