(2022年12月30日 中国政府網HPより)
・商務部は定例記者会見を開催。消費回復及び拡大策に関する記者からの質問に対する商務部からの回答は以下の通り。
・「消費の回復と拡大を優先」を掲げる商務部の具体的な計画と、春節等節目の時期の供給確保や消費促進の施策は?
→自動車、家電、家具、ケータリングは消費の柱となっており、これら従来型の消費を促進する考え。例えば新エネルギー車の購入・利用支援や、中古車市場の活性化を促してゆく。その他、新しいタイプの消費開発を加速させる。グリーン消費、スマート消費、健康消費を促進し、より多くの新しい消費シナリオを作成する。更には農民の所得と農村消費の倍増を促進する。
春節については住民の消費のピークシーズンでもあるので市場の供給を確保し、市場運営の監視を強化する。地元の組織を指導して、重要な供給保証企業と供給基地を組織し、生産と販売のつながりを強化し、供給チャネルを拡大し、消費特性に応じて在庫数と商品の種類を増やす。その為に冬と春の野菜貯蔵計画を実施するよう促し、地方自治体に肉と野菜の備蓄の放出を調整して市場の供給を増やすように指導したり、豊富なコンテンツとオンラインとオフラインの統合による消費促進活動を実施するように全ての地域を導いてゆく。
・RCEP(地域包括的経済連携協定)発効から1年が経つが、この1年間の中国とRCEP加盟国との貿易交流はどう評価するか?また、次のステップにおいて、規則、規制、管理、および基準の制度的開放を着実に拡大し、RCEPにより齎されるベネフィットを享受するにはどうすればよいか。
→2022年1月1日にRCEPが発効して以来、商務部は関連部門とともに、協定の質の高い実施を包括的に推進し、指導と支援を行ってきた。通関統計によると、今年1月から11月にかけて、中国と他のRCEP加盟国との間の総輸出入額は11.8兆元(RMB、以下同じ)で、前年比7.9%増加し、私の国の総外国貿易の輸出入の 30.7%。その中で、私の国の RCEP の他のメンバーへの輸出は 6.0 兆元に達し、前年比で 17.7% 増加。国内輸出の全体的な成長率を 5.8 ポイント上回った。今後もその効果は持続するものと見ている。
次のステップでは、より多くの貿易相手国と自由貿易協定を交渉、署名し、世界に通用する高水準の自由貿易地域のネットワークを拡大する。投資市場やデジタル経済への積極的な参加、環境保護などの新しい規則や問題に関する交渉、規則、規制、管理、基準などの開放にも積極的に関与してゆくことで参加する全ての関係者がベネフィットを享受出来るようにする。
・2023年全国オンライン年越しショッピングフェスティバルが開幕。見どころと特徴は?
→1月28日までの開催期間中、商務部と関連部門が共同でイベントを案内し、より良い生活と新年の商品の購入のニーズを満たす為に尽力する。
・商務部と関連部門が「国家経済開発区の支援について」という通達を発表したが、その背景と考察は何か?
→国家経済技術開発区の設立は、中国の改革開放の主要施策。40年近くの開発を経て、今や地域の経済成長の柱となっている。既存の230ある経済開発区は、国土面積の 3/1000 を占め、国のGDPの約1/10、産業付加価値の1/5を占め、近代化に重要な貢献をした。
今回の通達は、資本、土地、才能、及び製造業の発展に必要な要素のボトルネックを解決することに焦点を当てている。
次のステップでは、第1に製造業の質の高い発展を促進。第2に経済の質を高めるべく中国国際輸入博覧会、CIFIT、中国博覧会等の展示会プラットフォームを活用して、投資誘致を高め、外資R&Dセンターの設立を奨励する。第3にグリーン及び低炭素サイクルの開発を加速し、エコ産業パークのモデルゾーン作りを支援する。最後に協調的な地域開発を推進するべく東部、中部、西部地域の国家経済開発区を支援して、開発計画、運営管理、投資促進、人的資源等の調整と協力を強化し、産業の秩序ある移転と継承を促進してゆく。
(記事原文)
http://www.gov.cn/xinwen/2022-12/30/content_5734206.htm