【中国人民銀行と国家外為管理局 金融政策について説明】

(2022年6月2日 中国人民銀行HP)

・2022年に入り、中国人民銀行は預金準備率の引き下げ等、一連の政策措置を導入。

・中国人民銀行と国家外貨管理局は不動産金融政策を改善するための23の政策として、新型コロナウイルス感染症対策、経済成長の安定化、市場参加者の保護及び雇用の確保等を直近まで積極的に支援。

・その結果、4月末現在、貸出残高の前年比成長率は10%を上回った。

・1月から4月にかけて企業が発行した新規融資の平均金利は4.39%であり、統計以来最低水準を記録。

・新型コロナウイルス感染症の影響で、中小企業は特に深刻な影響を受け、政策支援の必要性がより急務。

・国務院はこれまでの取り組みを踏まえた上で、経済を安定させるための一連の政策措置を発表。

・6つの分野で合計33の特定の政策があり、そのうち5つの金融政策および11のその他の補完的な政策は以下の通り。

1.零細、中小企業、トラック運転手等個人事業主、更には影響を受けた個人住宅及び消費者ローンの元本とその利息の返済の猶予を認める事を奨励。

2.政府、銀行、企業それぞれが連携し、運輸、エネルギー、その他のインフラ建設や主要プロジェクトなどの主要分野に対する支援を強化。

3.貸出市場相場金利(LPR)の改革を進め、LPRの指導的役割を果たし、企業の貸出金利を安定的かつ中程度に維持。

4.金融政策ツールをうまく活用し、輸送とロジスティクス、食料とエネルギーの安全保障、技術革新、産業とサプライチェーンの安定性などの主要分野への財政支援を増やす。

5.条件に見合ったハイテク企業及び「専門的で革新的な」企業をサポートして、外国債務円滑化割当のパイロットプロジェクトを実施。

・外国為替市場商品を充実させ、企業の為替レートヘッジ能力を向上し、外国機関投資家の投資をさらに促進。

・中国人民銀行と外国為替管理局は、引き続き健全な金融環境の構築に努める方針。