【北京だより】2月18日号

旧正月期間中、北京市内の有名な北海公園に行きました。今週は北海公園の様子をご紹介します。

 

北海公園(Beihai Park)は北京市中心部に位置し、東は景山に隣接し、南は中南海です。敷地面積は68.2万㎡(うち湖の面積は38.9万㎡、陸地面積は29.3万㎡)で、遼・金及び元の時代では離宮であり、明と清の時代はを帝王の御苑とし、1925年に公園として開放されました。

現在、コロナ対策で入場人数制限があるため、スマホから事前にチケットを予約して、当日地下鉄で行きました。旧正月期間中なので、樹木の枝や建物の屋根等、至る所に赤い提燈が飾られています。また、家族で赤い洋服を着ている人も少なくないようです。

 

人数制限があるとは言っても観光客はいっぱいで、とても混んでいました。コロナ以前は、旧正月期間中、北海公園を含め北京の有名な公園では「廟会」がありましたが、今は「廟会」がキャンセルになって、少し残念に思います。

 

「北海」(湖)の周辺では北京冬季五輪のマーク等もたくさん飾られています。真冬だと、ここでスケートをすることもできるそうです。

 

公園内の「五龍亭」の様子です。ここはもともと明代の泰素殿の跡地で、清代の順治8年(1651年)に泰素殿を撤去し、五つの亭に改築し、五龍亭と呼ばれています。ここで休憩している観光客が多いようです。夏になると、ここは多分景色が良くて、涼しくてもっと人気になるでしょう。

 

北海公園で一番有名な「九龍壁」の前で、記念撮影を取っている人も多く、旧正月で皆めでたい龍の気運を身に着けたがっているのでしょうか。ここの九龍壁は乾隆時代のもので、両面にそれぞれ9匹ずつ、合計各色の龍が18匹います。

 

下図は明の万暦年間に建てられた「西天梵境」及びその中の大慈真如宝殿です。大慈真如宝殿は木造の部分が全部金糸楠木を使って、非常に豪華な建物です。金糸楠木は貴重な木材であり、ずっと王家が宮殿、陵墓を建てた時の専用建材なので、「皇木」とも呼ばれています。現在では、この木材は絶滅に近く、めったに見られないそうです。

 

清代皇太子の書斎である「静心斎」の様子です。ここは観光客が割と少なく、静かでした。

 

北海公園は面積がとても広くて、今回は多分三分の一しか歩けませんでした。次回、機会があればまた見学に行きましょう。

以上