【北京だより】1月7日号

北京は最近、一年中で一番寒い時期に入ってきています。今週は真冬の北京の生活情報等をご紹介します。

「三九四九氷上走」(三九四九は氷の上を歩く)と諺で言うように、「三九」は最も寒い時期で、朝晩は零度以下になっています(冬至からの9日間を「一九」、その次の9日間を「二九」と言い、9番目の9日間「九九」まで数えていきます)。今年の「三九」は18日から16日までです。冬になると、各種の肉類製品を販売する「一手店」がますます人気を集めているようです。ソーセージ、焼き鳥、豚の頭の肉、豚足、漬物などがこの「一手店」のブランド商品で、お客さんが多い場合、並んでいる時もあります。

 

また、向日葵の種、落花生及び様々なナッツ類、ドライフルーツ、甘栗等を経営している「干果張」も一年中において一番忙しい時期に入りました。中国の旧正月では、向日葵の種や落花生等を食べながら一家団欒する、或いはお客さんを招待する風習がありますので、各家庭においては普通、旧正月前でこのような店で向日葵の種等を購入しておきます。お客さんの見えるところで向日葵の種等を炒めながら販売する風景もあっちこっちで見られます。

 

冬の北京において、「糖葫芦」がまた登場しました。「糖葫芦」は「氷糖葫芦」とも呼ばれ、中国の伝統的な美食であり、果物を竹串で串に刺した後、水飴をつけて、冷めると硬くなります。「糖葫芦」は宋の時代では既にあり、清の時代に入って各地で人気になったそうです。下図は北京街頭の「糖葫芦」の様子です。  

 

また、年末には北京市では一気に9線路(一部は部分開通)の地下鉄が開通しました。特に、年度末の最終日、1231日には北京地下鉄19号線が開通しました。19号線は北3環路の「牡丹園」駅から始まり、南4環路外の「新宮」駅まで走り、北京市中心部の南北を貫く線路の一つです。片道で約24分で、サラリーマンの通勤時間を大幅に短縮できます。

 

特筆すべきなのは、地下鉄19号線は「草橋」駅で大興空港線との乗り換えを実現し、大興国際空港を利用する旅客にとってはとても便利です。

 

下図は19号線の車内座席の様子です。以前の線路に比べ、今回はより豊富な色彩を使っています。老人や障碍者、妊婦等のために設置した「愛心座椅」は依然として黄色で表示します。開通する時間はまだ短いせいか、車内の乗客は未だ少ないようです。

以上