【王毅国務委員兼外相、アジア4カ国歴訪後の記者会見】

2021年9月17日、外交部HPより)



・王毅国務委員兼外相は9月17日、ベトナム、カンボジア、シンガポール、韓国への歴訪について記者会見を開き、その成果について相互の政治的な信頼が深まり、同4カ国が中国との外交関係を最優先する再確認をしたと説明。

・経済連携については、ベトナムとは2021年迄に二国間貿易の更なる発展、カンボジアとはFTAの早期発効とシアヌークビル経済特区やプノンペン-西港高速道路など主要インフラ開発プロジェクトの促進に言及。また、シンガポールとは「新国際陸海貿易回廊」(新たな陸海複合輸送ルート)を効果的にし、デジタル経済やグリーン開発などの協力も進め、韓国とは二国間FTA交渉の加速と人工知能、半導体、ビッグデータ、新素材など最先端分野での協力を深めると説明。

・ASEANとの関係については、対話関係樹立30周年を機に、中国・ASEAN運命共同体を構築することの合意している事を示し、瀾滄江・メコン川協力と新たな国際陸海貿易回廊の建設を連携させ、産業チェーンとサプライチェーンの統合を深めていく地域協力を進めるとした。

多国間主義については分離独立の主張や対立を煽る不正行為には抵抗する事で訪問4カ国と合意したとし、 南シナ海の平和と安定の維持に向け中国が紛争を拡大する一方的行動を取らず、域外勢力による干渉や挑発を共同で警戒するとした。


記事原文)