【北京だより】8月6日号

最近、中国各地でコロナ感染症デルタ株の感染者が続々と現れ、北京を含め、各地においてコロナ対策を一層厳しくしました。今週は北京の様子等をご紹介します。

 

北京事務所が所在する長富宮弁公楼は現在、入館時に従来の健康宝と体温測定に加えて、通信行程卡で表示される大数据行程卡(ビッグデータ行程カード)アプリの表示を求める事となりました。14日以内の通過地域に*印が表示される場合は、長富宮弁公楼ならびに長富宮飯店には、入館出来なくなりました。この大数据行程卡アプリはスマホからユーザーの行き先履歴を確認するプログラムで、中高リスク地域に行った場合、*印が出てきます。同じ北京事務所に勤めている同僚のうち、数名が先週武漢に出張に行ったため、*印が現れ、入館できなくなり、やむを得ず暫らく在宅勤務になりました。

 

北京市の各住宅団地において、出入り検査を一層厳しくしました。下図は住民が団地に入る場合、先ず大数据行程卡アプリで過去14日間の移動経路を確認、提示する様子です。

 

北京郊外の農村部においても、村周辺の道端でブースを設置し、通過する人及び車(バスとタクシーは除く)に対してコロナ関連の検査を実施しています。異常のない人及び車だけは通過できるそうです。

 

地下鉄は朝晩のラッシュアワーにおいて、限流対策を取っているそうですが、利用者数が非常に多いため、依然として混んでいます。下図は8月5日の1号線の様子です。一部の会社において、時差出勤や在宅勤務等の対策を取っています。また、感染者が確認された海淀区政府は従業員の在宅勤務を呼び掛けています。

 

先週、コロナの状況がまだ厳しくなっていなかった時に、山東省に帰省しました。当時、北京南駅は人がいっぱいで、座るところもない状態で、青島行きの高速鉄道の内部も満員状態でした。しかし、わずか5日間後、全国の感染状況がひどくなり、各地の地方政府は様々な制限対策をどんどん打ち出したため、帰りの時、青島駅は空いており、高速鉄道内も半分近くは空席でした。

以上