【金融の力でグリーン成長を牽引】

「金融の力でグリーン成長を牽引」

2021年2月1日 国人民銀行)

・2021年は“十四五(第14次5カ年計画)”の始まりの年であり、中央経済工作会議は科学技術イノベーション、零細企業、グリーン成長に対する金融支援の強化を明確に要求した。

・中央経済工作会議は、我が国の二酸化炭素排出量を2030年までにピークアウトさせ、2060年までのカーボンニュートラル*実現に努力することを打ち出している。二酸化炭素排出量のピークアウトとカーボンニュートラルに向けた戦略的施策が2021年とこの先一定期間の金融における重点業務の一つである。

・2016年、中国は政府部門が系統的な環境金融*政策の枠組みを制定した世界初の国となった。2020年9月までの我が国のグリーンクレジット*残高は11兆元を超え、世界第一位。

・「環境金融の加速的発展は、金融業の適応性、競争力や普遍性を向上させ、気候変動や環境汚染対策のために大きな資金支援と総合的な金融サービスを提供し、我が国がグローバル経済の金融ガバナンスに参画する上での重要な分野と注目点の一つとなっている」と中国人民銀行研究局の王信局長は述べた。

・安吉農商銀行スタッフは記者に対し、「融資が必要な環境関連プロジェクトを自動的にESG(環境、社会、治世)的な観点から評価し、最適な金融機関とマッチングしてくれるオンラインプラットフォームなどによって、融資の効率化が行われている」と話した。

・政府部門は、2020年7月には総額885億元の国家グリーン発展基金の設立し、同10月には中華人民共和国生態環境部等5部門が『気候変動対策の投融資促進に関する指導意見』を発布し、金融監督管理政策の整備を打ち出して金融市場の発展を推進し、各種金融機関が気候に配慮した環境金融商品を開発するなどの措置を支援し、奨励する。

・金融体系における気候変動関連のリスク管理能力の向上と二酸化炭素排出に対する合理的なプライシングを与えられる市場及びシステムづくりが次の課題となる。

注釈…

*カーボンニュートラル:二酸化炭素の排出をゼロにすること

*環境金融:環境問題の解決に投資するファイナンス

*グリーンクレジット:金融機関が貸付を行う際に、環境配慮の取り組みを融資判断に組み込むもの

(記事原文)

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