2021年1月20日13時から約2時間、東京大学、慶應義塾大学、一橋大学、東京理科大学、計四つの大学からそれぞれ違うバッググランドを持つ大学生4人と当機構・岡事務局長がオンラインで対面し、中国の現状を広く分析した当機構・岡事務局長による簡単なレクチャーを起点に、多様な観点からの中国についての興味関心ごと及び意見を共有する会を実施しました。
本会実施の目的は、次世代を担う日本の若者が中国に対して率直にどのようなことを感じ、また中国に対する関心ごとは何かをヒアリングすることと、学生の関心ある中国関連トピックについて、可能な限り当機構・岡事務局長が知見を共有し、より立体的な中国像を浮かび上がらせることでした。
参加した学生は皆それぞれ自分の関心領域について質問をすることができ、また当機構としても、学生が何に対して興味があるのかや、中国に対するイメージが実際どのようなものなのかをある程度測ることができました。しかし、話が盛り上がってきたところで終わりの時間が来てしまい、まだまだ話足りない分については次回以降の開催を期待することとして会を閉じました。
以下は、今回参加した学生による感想の一部を当機構でまとめたものです。
◆慶應義塾大学法学部3年生 K君:
今まではマクロ的な目線でしか中国を見てこなかったのですが、より内政的な部分や、例えば中国庶民の大金の稼ぎ方など、生活者としての中国人の実態を聞けて、新たな視点を取り入れるきっかけが増えたとても有難い機会となりました。ただ、初めのレクチャーや説明では、日中関係についてを主に貿易額などの数値的なデータでその客観的な重要性を示してくれましたが、より数値には現れないような外交の現場での雰囲気など、アライアンス関係としてどのような現状になっているのかも気になりました。
◆東京理科大学工学部3年生 Yさん:
私自身も普段、中国人留学生などと交流を多くしており、中国人に対して偏ったイメージはないと思っていましたが、案外そもそも私たちが触れ合ってきた中国人自体が、日本に来られるくらいのエリートであり、中国人像として扱うにはあまりにフィルターがかかっていることを再度認識し直すことができました。また、Leapfrogの話が印象に残り、中国が目まぐるしく発展したのは夢物語などではなく、しっかりと裏にはロジックと戦略があったことに納得がいきました。
◆東京大学法学部3年生 M君:
今まで注目しがちな経済的な側面以外に、中国が法律や法規制、国家のシステムとしても国際的に認められた事実などは知らなかったので、もっと勉強していかないといけないなと改めて思いました。また、個人的には今まで官僚や政界で偉くなった人には何人かお会いしてきましたが、「財界のお偉いさん(当機構・岡事務局長はみずほ銀行の理事でもあるため)」としっかりお話できたのが何より新鮮な体験でした。時間が許せば、もっと岡事務局長にしか聞けないことを聞きたかったです。
◆一橋大学商学部4年生 Rさん:
学校の教科書ベースで学んできたことのおさらいのみならず、11月11日における大規模ECイベントのことや、自動車のナンバープレートが自動車本体より高価である話など中国について今まで知らなかった興味深いことを知ることができ、中国に対する興味が高まったことが1番の収穫になったのかもしれません。もっと時間があれば、中国にとって日本を重視する理由はあるのかなどの中国視点からの日本の捉え方を知りたかったです。
当機構では、今回のオンライン座談会を皮切りに、これからも次世代の人材育成に寄与し、生の声を直接聞き入れる取り組みを継続的に行っていきます。
<担当:李俊虎>