「中国人民銀行易鋼行長- フィナンシャルタイムズおよび中国金融とのインタビュー記事」
(2020年5月25日 中国人民銀行HPより)
・海外の新型コロナ流行の状況や影響は依然として不透明であるが 、中国経済は力強く、内需市場は大きく、 継続的な経済成長のファンダメンタルズは不変 。
・新型コロナ流行の影響を回避するために、①総量面で3回の預金 準備率の引き下げ、②価格面で公開市場逆レポ取引金利等の低下を 指導、③構造面で流行の状況に応じて、3, 000億元の特別優先借り換え、 1兆5000億元の包括的な借り換えの再割引、および6, 000億元の新しい政策銀行融資を積極的に使用。
・「政府作業報告書」の要件に基づき金融政策の革新を進め、 金融支援の対象と精度を向上させる(① 中小企業の元利支払い猶予、②零細企業への金融支援、③ 政府保証機能の強化・拡大、④債券市場への資金援助の増額、⑤ サプライチェーンファイナンスの強化)。
・合法的なデジタル通貨の研究を早くから実施。先ず、深圳,、 蘇州、西安、成都、 および冬季オリンピックにて内部クローズドパイロットテスト実施 予定。但し、 現在のパイロットテストは未だ研究開発プロセスのルーティン作業 であり、 デジタルRMBが正式に発行されることを意味するものではなく、 正式に発売される予定はない。
(記事原文)