【北京だより】7月26日号

最近自宅付近の地下鉄出口の近くで、工事中の「喜茶」(HEYTEA)のお店を見かけました。
聞いてみたら、内装工事はほぼ終わり、今内部設備の調整等をしていて、近いうちにオープンするとのことです。

喜茶(HEYTEA)は広東省深セン市に本社を置いている会社で、2012年に設立され、最初は皇茶(ROYALTEA)という名前でしたが、2016年より喜茶(HEYTEA)ブランドに全面的にグレードアップしました。今、北京においては多数の店舗を展開し、若者の間でかなり人気が高いようです。下図は工事中のお店の様子です。

「喜茶」(HEYTEA)というと、一番有名なのは、飲み物の中に使っている原材料がすべて自然物で、健康に良くない添加剤等を一切使わないことです。2012年設立当初から、同社は本物の牛乳、本物の果物、本物のお茶、本物の砂糖を原材料にしていて、「新茶時代」を切り開いたとも言えます。この品質への拘りで、12年間で同社は20平米しかない小さなお店から中国全土において有名な飲み物ブランドになるまで成長してきています。同社が発表した「2023年度報告」によると、2023年末現在、喜茶(HEYTEA)の店舗数は3,200店舗を超え、会員数は1億人を超えています。同社は2022年までは直営モデルで、2022年11月から加盟店モデルをスタートし、2023年末現在、加盟店は2,300店舗を超えているそうです。

また、ニュースの報道によると、つい最近の7月22日に、喜茶(HEYTEA)は業界で最も厳しい「四真七零」と言う「健康のお茶」の基準を発表したそうです。当基準の内容は、「真茶、真乳、真果、真糖」と「0ミルクエッセンス、0エッセンス、0グルコシロップ、0植脂末、0水素化植物油、0トランス脂肪酸、0インスタント茶粉」ということで、すべての原材料は第三者の専門機関の検査を経て、素材から飲み物の品質を保障しているとのことです。下図はお店の開業前の宣伝掲示板の様子です。

現在、喜茶(HEYTEA)は現場製品とボトル製品、2種類の製品シリーズがあり、お店で飲む以外、we chat等のアプリから注文すればすぐ届けてくれて、とても便利です。今、中国においては、広告より口コミのほうがもっと流行りで、喜茶(HEYTEA)も広告費を削減し、ソーシャルメディア上の口コミマーケティングに頼って市場を開拓しています。ほとんどのお店は大都市の賑やかなショッピングモールにあり、若者を目標消費者にしています。海外では、喜茶(HEYTEA)は既にシンガポール、イギリス、アメリカ、オーストラリア、韓国、マレーシア、日本に出店していて、今後、海外事業をさらに加速する予定だそうです。

「一杯喜茶,喜悅發生」(一つの喜びのお茶、喜びの発生)、喜茶(HEYTEA)のスローガンで書かれているように、今後自宅付近の店がオープンしたら、喜びのお茶をたまに飲みに行きましょう。

以上