【北京だより】10月16日号

10 16 2020

9月末の山東省出張時に「中国蔬菜(野菜)の郷」と言われ、首都北京をはじめとする中国国内および海外へも野菜を供給している寿光の野菜産業の状況を視察する機会を得ました。今週はその様子を紹介させていただきます。

寿光市は山東省中北部に位置し、中国最大の野菜の栽培及び流通の基地でもあります。今回視察した大手の野菜生産企業の「寿光蔬菜小鎮項目」(寿光野菜の町プロジェクト)には現在ビニールハウスが100余りあり、将来400以上になるそうです。普通のビニールハウス(9割以上)と最新のガラスハウスの2種類があり、いずれも使用寿命は40年~50年あるそうです。

「蔬菜小鎮」の外観です。左側に見えているのは普通のビニールハウスです(右側はガラスハウス)。外側ではブロッコリーや向日葵等も栽培しています。

 

普通のビニールハウスの内部の様子です。一般の土壌を利用してキュウリや唐辛子などを栽培しています。黄色い板は物理殺虫用の道具です。関係者の紹介では、寿光の地元では20年前から露天栽培を止めて、野菜作りは殆どビニールハウスの中で行うそうです。

 

次には最新のガラスハウス(スマート農業)をご紹介致します。ガラスハウスはコストが高いので、現在まだ広く普及はしていません。この種類のハウスは一般的な土壌は使わず、ココナッツの殻、土壌、栄養分等を混ぜた有機土壌を利用しています。この土壌は2、3年間繰り返し利用できるそうです。

 

ガラスハウスの下に井戸があり、植物への水や栄養(液体)の供給は機械で混合して、パイプを経由して行います。

 

ガラスハウスの内部で栽培されている「ボール西瓜」とメロンの様子です。普段の手入れや収穫等は真ん中の小さな車を利用して行います。


「蔬菜小鎮」の中には試食室も設置されています。お客さまがここで野菜と果物の味を直接体験することができます。また、下図のキュウリや紫色の白菜等のように一般のスーパーで販売されていない最新品種のものも試食できます。




以上

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